原子時計研究室では、研究員らしい三人の男とひとりの女が餅搗(つ)きをしていた。 「やあ、どうもどうも。なにね、郷里へ帰っている教授から餅米を送ってきたもので、今、搗いてるんですよ」おれの名刺にちらと視線を走らせた若い男が、陽気にそう言いながら…
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