Pithecanthropus Erectus

読んだ本などの感想を書いてます。

松尾潔

松尾潔『永遠の仮眠』

「光安さん、どうしたんですか、ニヤニヤしちゃって」 多田羅が怪訝そうに悟の顔色を窺う。 「喉が渇きました。どうです、サシ飲みに付き合っていただけませんか」(p.258) 物語は沖縄から始まる。 主人公の光安悟は、沖縄県那覇市のソウルバー『ダイ』のカウ…

松尾潔『松尾潔のメロウな季節』

先日の連休にbayfmで放送されていた特番『松尾潔のメロウな休日』を聴いていて、私はとても驚いたことがある。 松尾潔さんのキャラクターが、NHK-FMのご自身の冠番組『松尾潔のメロウな夜』とだいぶ違っているのだ。 R&B愛好家としての非常に抑制の利いた…

松尾潔『松尾潔のメロウな日々』

超面白い。 R&B、ブラックミュージックに詳しくなくても絶対に楽しめる。 この本には、若かりし松尾潔さんが、音楽への情熱と愛と凄まじい行動力と見事な交渉術(痛い目も見る)でもって、自分のありかたに逡巡しつつとにかく文章を書きまくっていた日々、が…