2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧
十五年前くらいに、書店で現代語訳の古事記を見かけて、なんとなくぼんやりと古事記に興味があった私はそれを購入した。文庫版だし、表紙に描かれた埴輪のイラストもキュートで、これなら読めそうだなーと思ったのだ。でも駄目でしたね。 この十五年間、いっ…
この本を私は中野ブロードウェイで購入している。明屋書店で、サイン入りだよ! 昨秋、四十歳(当時)にして生まれて初めて一人で上京した。生活に支障をきたすレベルで方向音痴の私は、中野ブロードウェイにたどり着けるのか心配だったが、スマートフォンの…
粗野な私だけれども短歌に触れる機会が年に一度だけある。初詣の時に引く紙のおみくじに書かれている。あの、金色のちっちゃい縁起物フィギュアが封入されているやつ。基本的に毎年大凶で、運が良ければ凶を引けるという強運の持ち主の私がおみくじで目にす…
語り手の「僕」にはハジメという名前が与えられている。で、何月何年に生まれた自分はなぜ「ハジメ」と名付けられたのか、みたいなところから物語は始まる。そして子供の頃からの出来事が語られるんだけれども、となると、とうぜん気になってくるのが、「な…