Pithecanthropus Erectus

読んだ本などの感想を書いてます。

2026-05-01から1ヶ月間の記事一覧

町田康『口訳 太平記 ラブ&ピース』

激動の時代、といったことを表現する時にまず間違いなく用いられる言葉は「うねる」だと思う。時代のうねりに翻弄されて……みたいな。うねる、を辞書で調べると「緩く曲がりくねること」「大きく起伏する海の波」とあり、時代の揺れ動く感じがイメージしやす…

松尾芭蕉『新版 おくのほそ道』潁原退蔵・尾形仂=訳注

私は、『おくのほそ道』とは、俳句が好きなおじいさんが東北地方を愉快に旅した日々を綴ったエッセイ集のようなものだと思っていた。相方の曾良と一緒に、てんやわんやの珍道中。たまに俳句を詠む。そのような先入観で、なんかつまらなそう、と読まずにこれ…